SEOでサイトリニューアル時のURL変更で注意すべきポイント
公開日:2023年8月16日
長年サイトを運営している場合、リニューアルせずに続けているということはまずありません。サイトのリニューアルは、制作会社や開発担当者などが絡むケースが多く、SEO知識と労力を要します。またそれに伴って大きな見落としが発生しやすいタイミングでもあります。今回はURL変更のサイトリニューアル時に注意したいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
URLが変更になると検索順位に影響はある?
検索順位に影響はあります。URLが変更になると、同じコンテンツでも別のページとみなされます。今まで蓄積されたページの被リンク、検索順位のインデックスは元通りになり、検索順位からのアクセスが激減するということになってしまいます。
でも、そんなことにならないようにいくつかの対策をしておけば大丈夫です。以下ご紹介します。
URLやドメイン変更があるリニューアルで特に気をつけるポイント
正しくリダイレクトを行い、Googleに認識させる
301リダイレクトの設定を行い、URLが変わっても同一のページだということをGoogleに認識させるようにしましょう。「リダイレクト」とはあるページへアクセスしたユーザーを指定したページへ移動させる方法です。SEOで最もよく使われるのが「301リダイレクト」でPermanently Redirect(永久的にリダイレクトする)というものです。このリダイレクトを設定すると、検索エンジンは旧サイトのリダイレクト先の新サイトの情報を取得するようになり、新サイトをクロールするようになります。
また、削除したページのURLからトップページに301リダイレクトしてしまうケースもありますが、そのような対処法はおすすめできません。存在しないページから全く内容が異なるトップページにリダイレクトさせることはSEO的にも適切な対応とは言えません。
サイト内の内部リンクのURLを新URLに変更
ドメイン変更やサイト内のURLが変更した場合はHTML上に記述されている内部リンクのURLも新しいURLに書き換える必要があります。リダイレクト設定を完璧にしていれば良いのですが、リダイレクトを挟むことで移動時間がストレスになる場合もあります。ユーザー体験としてページ移動時間は短い方が理想的なので、内部リンクは新URLに書き換えるのがおすすめです。
サイトリニューアル時に気をつけたいその他のポイント
サイトリニューアル全般において、気をつけた方がよい点をいくつか挙げてみました。
コンテンツの量が確保できているか
コンテンツはSEOにおいて重要な要素なので、コンテンツの量と質が疎かになってしまうとキーワードの検索順位が下がってしまいます。旧サイトで運用していたページごとのテキストやデザインを、新サイトに移行してページ単位でのコンテンツ量の維持を意識することが大切です。
titleタグ、descriptionタグ、見出しタグが設定されているか
この3つのタグは検索エンジンやユーザーにコンテンツを認識させるために重要な HTMLタグです。そのため、新サイトにおいてもこれらのタグを使ってページごとに適切にマークアップしていくことが重要です。
削除したページは404を返しているか
リニューアルの際、削除したページURLはアクセスしたときに404エラーを返すようにしましょう。GoogleにそのページURLが存在しないことを認識させることができます。サイトそのものにも悪い影響を及ぼさない適切な対処法です。
PC向けURLとモバイル向けURLを対応させているか
PC向けURLとモバイル向けURLを別々にしている場合は、検索エンジンに対してcanonical/alternateを記述して伝えなければなりません。
ユーザーにとって使いやすいサイトになっているか
リニューアル作業は大変な負荷のかかる作業が伴うので、あるページが表示されないというようなユーザーの利便性を損なうケースが発生します。どのページで不具合が起きているのか、Googleアナリティクスやサーチコンソールでトラフィック状況を確認するようにしましょう。ユーザーが使いやすいサイトを提供できるようにリニューアル時のSEOをすすめることが大変重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容は、意外なことにサイト制作会社の方でも知らないということは少なくありません。サイトリニューアル時の対策を「そんなに重要じゃない」と判断したせいで、多大な損害が起こることも実はよくあることです。このような情報をリニューアルに関わるメンバーに周知させることも大切です。
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