効果的なマーケティングの手法として注目を集めているオウンドメディアですが、立ち上げるときに大切なのが「戦略」です。今回はオウンドメディア運用に欠かせない戦略の立て方から分析・改善までの回し方を解説していきます。オウンドメディア運用を検討されている方、すでに運営しているが行き詰っているという方、ぜひ自社のオウンドメディア運用にお役立てください。
目次
オウンドメディアを運用するメリット
自社ブランディングの確立
オウンドメディアから自社の企業理念や商品、こだわりなどを発信し、他社の追随を許さない新しい価値を生み出すことができます。また自社のブランドを確立できれば、価格競争に巻き込まれることもなくなります。通常はブランディングには、何年も多額の広告費や宣伝費を費やしていかなければなりませんが、オウンドメディアを活用することで、最小限の費用で自社をブランディングすることが可能となります。
コンテンツの資産化
作成したコンテンツはタイムラインに流されることなく蓄積され、長期的にみると資産化しやすいと言えます。また他メディアと比べて、発信内容も自社でコントロールできるのは大きな強みです。
オウンドメディアの成果が見えるまでに必要な記事数について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考に
広告費の削減
広告は広告運用をしても一過性のため、集客のために広告費を払い続けていかなければなりませんが、オウンドメディアの場合、何にコストをかけるのか自社の選択肢を持てるので、ストックできるものに優先的にコストをかけることができます。そして狙ったキーワードで検索上位を安定して獲得できれば、広告費をかけずに売り上げをアップすることができます。
見込み客の獲得・育成
オウンドメディアはユーザーと直接コミュニケーションをとる場として機能します。ユーザーに有益な情報を届け、ミュニケーションをとることで、ユーザーとの間に信頼関係を築き、ユーザーの自社への親近感を育むことができます。そして顧客へとステップアップするという自然な流れをつかむことができます。
PDCAサイクルを回しやすい
オウンドメディアをしっかりと運用することで、おのずとユーザーの行動データが蓄積されてきます。そのデータを用いて次の施策へとつなげることができます。
オウンドメディアのメリット・デメリットについて詳しくはこちらの記事もご参考に
オウンドメディア戦略から改善まで
オウンドメディアを始める前にまずは戦略を立てることが非常に重要です。誰に向けてどういう情報を発信し、どういった成果を上げるのかということを具体的に策定してきます。戦略を立てないまま着手しても期待した効果を得ることは難しいでしょう。オウンドメディア運用に欠かせない戦略の立て方と分析・改善までのサイクルの回し方を解説していきます。
目的を決める・KPI設計
何のためにオウンドメディアを始めるのか、その目的を明確にしましょう。まず自社で抱える課題を整理し、オウンドメディアで何を解決するのかを特定します。企業PRやリード獲得、売上アップ、お問い合わせ数アップ、などが挙げられます。そして目的を達成するために、どれだけの人に記事を読んでもらい、どんなアクションにつなげたいのかなどをKPI設計(KPI=目標達成の中間目標)で細かな数値に落とし込んでいきます。
KPI設計について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に
ビジネスロードマップ活用 でKPI設計!作り方を徹底解説【テンプレあり】
ターゲット設定
オウンドメディアのターゲットを誰にするのかを決めることが重要です。「30代未婚OL」「50代既婚男性」のような“層”ではなく、より具体的な人物像を設定します。年齢、性別、居住地などの基本情報だけでなく、職業、生活パターン、性格、人間関係、収入、趣味や興味、インターネット利用状況、所持しているデバイスなど細かく設定していくことで、その人物の思考や行動パターンまでが見えてきます。このように架空の顧客像を設定することをペルソナ設定と言います。ペルソナ設定をしておくことで、ユーザーファーストの施策を実現しやすくなりますし、オウンドメディアを運用してく中で起きる認識のズレを防ぐこともできます。
ペルソナ設定について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に
コンテンツ戦略
ターゲットユーザーがある記事を読んで120%の満足感をもって読み終わることができるようなコンテンツを作成していくことが大切です。ユーザーにとって有益な情報をしっかりと盛り込んだ記事を作成し、狙ったキーワードでいかに順位を上げていくかという視点をもちコンテンツ戦略を立てていくことが大切です。
コンテンツ戦略、記事企画について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に
キーワード企画!オウンドメディアの効果をできるだけ早く出す方法
施策の実施
コンテンツ戦略が策定できたら、次は記事をスピード感をもって作成していきます。いきなり文章を書き始めるのも難しいと思います。「どんな文章を書けば、ユーザーに満足してもらえる?」「どうすれば最後まで読んでもらえる記事になるの?」という方はこちらの記事も併せてぜひご一読ください。
効果測定と改善施策
コンテンツを作成し、KPIで設定した基準となる期間がきたら、KPIが達成できたのか、できなかった場合は未達成の原因が何なのか、KPIの設定が適正だったのかなど検証していきます。
効果測定では Google Search ConsoleとGoogle Analyticsの2つのツールを使います。Google Search Consoleでは、どの記事が狙ったキーワードでの順位の推移やどれくらいアクセスがあったかを確認することができます。またGoogle Analyticsでは、サイトに入ってきたユーザーがお問合せやコンバージョンにつながったのかどうか、どういう経路で入ってきたかなどを確認することができます。ユーザーの行動を、データを元に分析することで、順位が低い記事はリライトするなど次のPDCAを回していくという流れです。
効果測定のポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に。
まとめ
オウンドメディアは構築すれば終わりではなく、運用と改善を繰り返すことでビジネスの成果につなげていくことができます。オウンドメディアの運用を成功させるためにはコツコツとコンテンツを積み重ね、PDCAを回し続けることが必要です。競合と圧倒的な差をつけるために根気強くオウンドメディア運用に取り組んでください。
弊社ではお客様のビジネスの目標達成を見据えたヒアリングをさせていただき、オーダーメイドの戦略をご提案させていただきます。オウンドメディア運用していく中でお困り事がありましたらぜひご相談ください。