制作会社のWEBリテラシー向上!効果的な研修アプローチをご紹介
公開日:2024年10月18日
デジタル化が急速に進む現代のビジネス環境において、制作会社にとってWEBサービスの提案・受注能力は極めて重要です。しかし、多くの制作会社では営業担当者のWEBリテラシーが低く、WEB関連の案件を取りこぼしたり、ディレクターに丸投げしたりする状況が見られます。
クオーターは、こうした課題を抱える制作会社様向けに、営業担当者のWEBリテラシー向上に効果的な研修を行っています。この記事では効果的なアプローチ方法について詳しくご紹介しますのでぜひご参考ください。
目次
制作会社の「よくある悩み」
私たちが制作会社様との打ち合わせでよく耳にする「お悩み代表例」は次のとおりです。
- 営業担当者のWEBリテラシーが低く、WEB関連の提案ができない
- WEB案件の取りこぼしによる売上機会の損失
- WEB案件をディレクターに丸投げすることによるリソース圧迫
- 営業担当者が様々な業務に追われ、WEB関連スキルの向上に集中できない
これらのお悩みは、会社の成長において非常に重大な課題であると思います。
効果的な研修アプローチ
これらのお悩みを解決するためには、研修でどのようにアプローチしていくのが良いでしょうか?私たちが実践しているフローをご紹介します。
1. 目的意識を共有する
研修で一番大切なのは、受講者が常に意欲を持ってWEBリテラシー向上に取り組むこと。そのために私たちがまず最初に行うのは、営業担当者にWEBリテラシー向上のメリットを理解してもらうこと。そして、その人のモチベーションが高く保たれるようにサポートすることです。
「あなたのWEBリテラシーが向上することは、単なる売上増加だけでなく、あなたの評価や成長にも直結する」ということをメンバーそれぞれが認識してくれたらのなら、きっと研修へのモチベーション高く臨んでくれることと思います。
具体的な施策例
- WEBリテラシーテストの実施とクラス分け
- テスト結果の公開(社内チャットやオフィス内での掲示)
- 上位クラス達成者への報酬や認定制度の導入
など
2. リテラシーレベルに応じた段階的研修
WEBリテラシーのレベルは人によってさまざまです。その人のレベルに応じた研修を実施しましょう。
レベルに応じた研修内容の例
- 基礎編:WEB用語、基本的な仕組み、トレンドの理解
- 応用編:具体的な提案手法、価格設定、プロジェクト管理の基礎
- 実践編:模擬提案、クライアントとのロールプレイング
など
3. 短期的成果を上げるためのツール・資料を整備する
より短期的に効果を上げるためには、研修と並行して、すぐに使える営業ツールや資料を整備することも必要です。
短期的な成果を上げるための工夫例
- WEB案件向けの提案書テンプレートの作成
- よくある質問と回答のチートシートの用意
- 成功事例集の編纂
など
研修の流れ
ここまでの説明をふまえた「ベストな研修の進め方」をご紹介します。
- 1.現状を把握する
- メンバーの現在のWEBリテラシーレベルをチェックする。
- メンバーそれぞれの具体的な目標と達成期限を設定する
- 2.研修の計画を立てる
- リテラシーレベルに応じたクラス分けをする
- 各クラスの研修カリキュラムを作成する
- 3.研修の実施
- 少人数制のインタラクティブな研修セッション
- 実践的な課題やプロジェクトの組み込み
- 4.フォローアップと評価
- メンバーへ定期的な進捗確認と個別フィードバックを行う
- 研修の効果を測定し、改善点の洗い出しを行う
また、 研修を行う際には以下のポイントを押さえておくと、より良いでしょう。
- 一方的な講義形式ではなく、参加型の研修を心がける
- 大人数での研修は避け、なるべく10人程度の少人数制で実施する
- 研修内容には常に最新のトレンドやテクノロジーを反映させる
好評だったアプローチ実例のご紹介
ここでは、これまでにご紹介したポイントをおさえた研修を実施し、クライアントからご好評いただいた弊社の事例を3つご紹介します。ぜひご参考ください。
事例1:印刷会社様 WEB媒体提案研修プロジェクト
- 課題
- パンフレット印刷等の紙媒体だけでなく、WEBに絡めた提案をクライアントに進めていきたい
- 営業担当者へのWEBリテラシー向上の教育が必要
- 実施内容
- WEB開発チームの業務改善アドバイス
- 営業担当者向けWEB知識研修の実施
- 結果
- 開発チームの生産性が向上
- 営業担当者約50名のWEBリテラシー向上を実現
事例2:セブン銀行様 社内メンバー育成支援プロジェクト
- 課題
- WEB知識がないメンバーの育成
- WEB制作/マーケティングのノウハウ習得
- 実施内容
- WEBマーケティングの基礎研修
- コーポレート/ブランドサイト制作企画、ディレクション業務(OJT)
- 広告、SNS施策プランニング方法の研修(OJT)
- コーポレート/ブランドサイト制作企画、ディレクション業務(OJT)
- 結果
- 約半年で制作会社とのやりとりや社内要望のとりまとめがスムーズに
- 主体的にWEBサイトを運用できる人材に成長
事例3:大手人材派遣会社様 フィールドセールス強化プロジェクト
- 課題
- 顧客に対してより質の高い提案活動を実施したい
- WEBマーケティング領域での知見を深めたい
- 実施内容
- ターゲット・商材・売り方の3項目を軸にした実践的な研修
- WEB制作の基礎から実際の営業活動への応用方法まで網羅
- 結果
- 研修後のアンケートで満足度95.6%の高評価
- 新人営業担当者の課題解決と営業力の底上げに成功
まとめ
今回は、制作会社における営業のWEBリテラシー向上を目的とした、効果的な研修アプローチについてご紹介しました。
デジタル化が急速に進む今、営業担当のWEBリテラシー向上は制作会社の成長と競争力強化に直結する重要な課題です。とはいえこれらは一朝一夕に身に付くものではなく、継続的な取り組みと、会社全体でのサポートが必要です。
クオーターでは、各企業様の特性や課題に合わせてオーダーメイドの研修プログラムを実施いたします。チーム全体のWEBリテラシー向上に課題を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。